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【コラム】XGRIDS × PLATEAU― 実測点群とオープンデータを重ねて見えた、都市3Dのリアル

2026.01.13

こんにちは。すみれ測量設計事務所の中村です。

掲載している画像は、
地上部をXGRIDSで実測した点群データと、
建物屋根形状をPLATEAUの3D都市モデルから取得し、重ね合わせた3Dデータです。

「すべてを一から測らなくても、都市はここまで立体的に把握できる」
その可能性を示す一例として、今回の検証を行いました。


地上は“現地のリアル”をXGRIDSで取得

今回、地上部の形状把握には XGRIDS を使用しています。

XGRIDSは、

  • 歩行者目線での高密度点群取得
  • 建物低層部、歩道、街路樹、工作物などの再現性
    に強みがあり、「現地の今」をそのまま3D化できる点が特徴です。

特に都市部では、

  • 建物の足元
  • セットバック部分
  • 歩行空間と車道の関係
    といった情報は、航空測量や既存図面だけでは把握しきれません。

そこを実測点群で補うことで、都市の解像度が一段上がります。


屋根形状はPLATEAUの都市モデルを活用

一方、建物の屋根形状や上空部分については、
国土交通省が整備を進める PLATEAU の3D都市モデルを使用しました。

PLATEAUは、

  • 建物形状を面的・立体的に把握できる
  • 都市スケールでの整合性が取れている
  • オープンデータとして利用できる
    という大きな利点があります。

「すでにある信頼性の高い3Dデータを、必要な部分に使う」
これも、これからの測量・3D活用において重要な考え方です。


XGRIDS × PLATEAU ― “重ねる”という選択

今回のポイントは、
XGRIDSで取得した実測点群と
PLATEAUの建物モデルを
同一空間上で重ね合わせたことにあります。

  • 地上〜低層部:実測によるリアルな点群
  • 中高層〜屋根:PLATEAUによる安定したモデル

それぞれの得意分野を活かして組み合わせることで、
効率と精度のバランスが取れた都市3D表現が可能になります。

「全部測る」でも
「全部既存データに頼る」でもない。
使い分け・組み合わせるという選択肢です。


実務での活用イメージ

このようなデータ構成は、次のような場面で力を発揮します。

  • 再開発・建替え計画の初期検討
  • 周辺環境の立体把握(高さ・圧迫感・動線)
  • 施主・関係者への説明用ビジュアル
  • 将来的なBIM/シミュレーション連携の下地

特に、「まず全体像を早く掴みたい」フェーズでは、
非常に相性の良い手法です。


測量会社としてのスタンス

私たちは、
「3Dデータを作ること」そのものを目的にはしていません。

  • どこは実測すべきか
  • どこは既存データで補えるか
  • どう組み合わせると、実務に使いやすいか

測量の知識と3D技術を掛け合わせて、最適な形を設計すること
それが、私たちの役割だと考えています。


おわりに

XGRIDS × PLATEAU。
この組み合わせは、まだ「正解」が決まっているものではありません。

だからこそ、
現場ごとに試し、検証し、使いどころを見極める。
その積み重ねが、これからの都市測量・3D活用につながっていくと考えています。

今後も、実務の中で得た知見を、コラムとして発信していきます。