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【コラム】測量士と測量士補って何が違うの?

2025.05.21

こんにちは、すみれ測量設計事務所の西です。

先週の5月18日国家資格である測量士・測量士補の試験が行われました!

以前の記事で、弊社のベトナム人社員が測量士補の試験を突破した記事を掲載しましたが、今回は別の角度から測量士・測量士補のことをお話しできればと思います。

あなたの暮らしを支える仕事

皆さんは「測量士」と聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?

「土地を測る人?」」山の中で三脚立ててる人?」「地図を作ってる人?」

……実は全部正解です!

測量士は、土地の形状や面積、位置を正確に測定・記録する専門家。国家資格を有し、建設工事や都市計画、不動産取引に重要な役割を果たしています。

都市計画や災害対策、果ては地図アプリまで、測量の技術が活かされていて、私たちの暮らしに実は密接に関わっています。

そして、この測量の仕事を担う国家資格が「測量士」と「測量士補」です。

測量士と測量士補、その違いとは?

よく聞かれるのが「測量士と測量士補って何が違うの?」という質問。ざっくりいうと、「責任の重さ」と「業務の幅」です。

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測量士・測量士補の試験は絶対評価の試験であり、勉強をした努力が結果に明確に結びつきやすい試験です。

ちなみに試験は過去問からも多く出題され、対策を立てやすいのも特徴の一つです。

測量士になるには?測量士補からのキャリアパス

測量士になるには大きく2つのルートがあります。

1.国家試験を受験して合格する  → 毎年5月頃に実施。合格率は10%前後と難関。合格基準は、試験科目9科目から午前700満点中450点(18問正答以上)、午後の配点も700点でトータル1400点中910点以上で合格となります。午前の択一得点が50%を切ってしまうと午後試験の採点が行われずに足切り不合格となってしまいます。

2.測量士補+実務経験で登録  → 測量士補の資格取得後、一定の実務経験を積むことで、測量士に登録申請できます。

    つまり、測量士補は「測量士への第一歩」とも言えるのです。

    昨年弊社でもベトナム人社員が測量士補を取得し、私を含めた複数の日本人社員もこの国家資格を所有しています。

    すみれ測量設計事務所では、現場経験を積みながらステップアップしていく社員が多く、測量士・測量士補は成長の道筋が明確な職種です。

    また、測量士又は測量士補の資格を持っていると、国家資格である土地家屋調査士試験の午前の部が免除になるため、測量士補を取ってから土地家屋調査士を目指すというキャリアパスもあります。

    測量の世界に広がる「空間情報」技術

    最近では、測量の世界にも3Dスキャナ、ドローン、GIS(地理情報システム)といった先端技術がどんどん導入されています。

    「測る」だけでなく、「見せる」「分析する」ことまでが測量士の仕事になってきているのです。

    特に、都市開発・文化財のデジタルアーカイブ・災害対策などにおいては、空間情報を扱える測量士のニーズはますます高まっています。

    弊社でもこの3D測量やモデリングにとても力を入れていて、歴史的神社・病院・ゴルフ場などの3D作成に携わっています。

    3D測量やモデリング、ドローン測量、境界測量、建築測量など、それぞれに対応できる会社はありますが、これらすべての技術や知識を深く理解し、一気通貫して対応できるのが他社にはない弊社の強みです。

    最後に

    測量士・測量士補という言葉に、どこか堅苦しい印象を持っていた方もいるかもしれません。

    しかし、実際には人々の生活や未来の都市づくりを支えるとても魅力的な仕事です。

    弊社では、従来の測量業務に加え、3Dスキャナや点群データを活用した文化財の保存や都市の再生、防災マッピングなどでで次世代の空間情報技術に積極的に取り組んでいます。

    測量の技術はもちろんのこと、他の測量設計事務所にはない3Dが得意な会社であり、今後も測量会社の枠にとらわれない活躍ができるように日々精進しています。

    弊社の測量や3Dのことをもっと知りたい!という方はお気軽にご相談ください。