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福岡の陥没事故が映すインフラの盲点──見えない地下と、測量業界の使命
2025.06.16

2025年6月11日
2025年6月10日、福岡市中心部で道路の陥没事故が発生しました。
通勤時間帯の事故でしたが、大きな人的被害は確認されていません。
陥没が確認されたのは交差点付近の市道です。アスファルトの一部が崩れ落ち、深さ数メートルの穴が出現しました。周囲の通行が制限され、現場には規制線が設けられました。
■ 地下インフラに起因する事故が続いています
今回の陥没事故については、老朽化した管路や下水道の破損、地中空洞の形成、地下水の流入などが原因として考えられています。
同様の事故は、2025年1月にも埼玉県八潮市で発生しています。直径5メートル・深さ15メートルの穴に大型車が落下し、破損した下水道管が原因とされています。この影響により、流域120万人に対して下水使用の自粛が呼びかけられました。
いずれも、地中で進行していた問題が地上で突発的に現れた事例です。
■ 測量業界で対応可能な技術について
測量業界では、以下のような技術を活用し、地下構造物の把握や変化の検出に取り組んでいます。
・ **地中レーダー(GPR)**を用いた空洞や埋設物の深度・位置推定
・ 三次元点群データとインフラ台帳を統合したBIM/CIMモデルの構築
・ 定期スキャンによる地盤変位のモニタリング
・ 設計・修繕履歴と連携した3Dモデルによる維持管理支援
これらは、事故発生前にリスクを検出することを目的とした測量技術です。
■ 技術の進展と活用の動向
レーザースキャナ、ドローン測量、AIによる画像解析、クラウド連携などの技術が進展しています。これにより、従来は困難だった地下空間の可視化が可能となっています。こうした技術をどのように活用し、維持管理体制に組み込むかが求められています。
■ 測量の現場に求められる役割
今回の福岡の事故は、都市インフラの老朽化とその見えにくさを示すものでした。測量は、そうした変化や異常を可視化する手段の一つです。今後も正確な情報の取得と共有により、都市インフラの維持管理に貢献していくことが求められています。
―――3D測量やモデリング、ドローン測量、境界測量、建築測量など、それぞれに対応できる会社はあります。しかし、これらすべての技術や知識を深く理解し、ワンストップで対応できる企業は多くありません。
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