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【コラム】次世代の3D技術「3D Gaussian Splatting」とは?

2025.07.10

こんにちは。すみれ測量設計事務所の中村です。
梅雨も明け、本格的に暑くなってきましたね。私たち現場班は空調服や帽子を着用することで、何とか凌いでいます。皆様も体調にはお気を付けて、お過ごしください!

さて、近年3D技術の世界で注目を集めているのが「3D Gaussian Splatting」という新しい表現手法です。株式会社すみれ測量設計事務所では、この革新的な技術と当社の高精度な測量・3Dモデリング技術を組み合わせた新しい取り組みを進めています。今回は、その概要と当社が果たせる役割についてご紹介します。


■ 3D Gaussian Splattingとは?

3D Gaussian Splattingは、現実世界をリアルに3Dで再現するための新しい技術です。通常、3Dモデルを作るには点群(点の集まり)やポリゴンを使いますが、点と点の間がスカスカだと、どうしても不自然な見た目になりがちです。

この技術では、各点を「ぼかし(ガウス分布)」のように広げて描くことで、点と点の間を滑らかにつなぎます。その結果、非常にリアルで滑らかな3D表現が、軽いデータで実現できるのです。特に下記のような、点群が苦手とする自然環境を表現する手段としては、かなり効果的です。


■ 点群でもメッシュでもない「第3の3D表現」

3D Gaussian Splattingで使われるデータは、点群やメッシュとは異なる独自の形式です。簡単に整理すると以下の通りです:

  • 点群:位置情報だけの点の集まり。見た目が粗い
  • メッシュ:点をつないで面を作る方式。見た目はきれいだが重い
  • ガウス分布ベース:各点が広がり・方向・色・透明度を持ち、自然で軽い描画が可能

この形式では、それぞれの点が「色付きのふんわりした粒」のようになっており、点と点の間を自然につないでくれます。まるで、粗い写真をぼかして滑らかにしたようなイメージです。下記画面上部のぼやがかかっている箇所が、まさにガウス分布を用いて点と点の間を補完した痕跡になります。


■ すみれ測量設計事務所の強みと貢献

◎ 高精度な点群データの提供
公共事業などで培った実績を活かし、精度の高い点群データを取得できます。これにより、ガウシアンスプラッティングでの描画品質が大きく向上します。

◎ 一貫したワークフロー
現地測量からデータ処理、3Dモデリングまでを一貫して社内で対応できるため、スムーズかつ信頼性の高い成果物を提供可能です。

◎ 空間再現・可視化の提案力
空間再現ディスプレイやインタラクティブな展示企画にも対応してきた実績を活かし、観光や文化財、エンタメなど多様な分野における空間体験の提案が可能です。

◎ 異業種との連携と新市場開拓
建築、ゲーム、教育など異業種とのコラボレーションを通じて、これまでにない3D体験の提供に挑戦していきます。


■ 最後に

3D Gaussian Splattingは、これからの3D表現を変えていく技術です。私たち株式会社すみれ測量設計事務所は、これまで培ってきた技術と経験を活かし、この新技術の可能性を広げるお手伝いをしてまいります。ご興味のある企業・団体様は、ぜひお気軽にご相談ください。

引用元:https://youtu.be/i5FrJ3FTAh0?si=igvCbPtrjJbXJBwI