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【コラム】点の集合が、社会の資産になる時代。

2025.05.02

―― 国土地理院「点群タイル閲覧サイト」試験公開と、すみれ測量設計事務所の3D技術 ――

こんにちは、すみれ測量設計事務所です。
3D測量やモデリング、ドローン測量、境界測量、建築測量など、それぞれに対応できる会社はあります。しかし、これらすべての技術や知識を深く理解し、ワンストップで対応できる企業は多くありません。
当社は、最先端の技術と豊富な経験を活かし、お客様のニーズに合わせた最適な提案を行います。また、必要に応じて、登記業務を行う専属の土地家屋調査士と連携し、スムーズな手続きをサポートいたします。どのようなご依頼にも、安心してお任せいただけるよう、誠実に対応いたします。

■ 社会全体で“3D空間”を扱う時代へ

2024年、国土地理院が「点群タイル閲覧サイト」の試験公開をスタートしました。
これは、全国各地の構造物や地形の3D点群データを、誰もがブラウザ上で閲覧できるサービスです。
精密な点群データを視覚的に比較・検証できるようになることで、測量の在り方は今、大きな転換点を迎えています。
かつて、点群データは専門家だけが扱う“閉じた資源”でした。
今やそれは、土木・都市整備・建築・維持管理の現場で“共有資産”として活用されるインフラへと進化しつつあります。

■ 「点群タイル閲覧サイト」と「PLATEAU(プラトー)」の違いとは?

「点群タイル閲覧サイト」は、国土地理院が公開するWebサービスで、現地で実際に計測された構造物や地形の点群データをタイル形式で表示できるのが特徴です。橋梁、法面、街路などの凹凸や細かな形状を、視覚的かつ立体的に把握することができます。
一方で「PLATEAU(プラトー)」は、国土交通省が主導するプロジェクトで、都市空間を3Dでモデル化し、建物用途や容積率といった都市計画の属性情報を持つ3D都市モデルを構築・公開しています。都市全体を俯瞰的に見渡す政策・シミュレーション用途に強みがあります。
つまり、点群タイルは“現場のリアルな現況”を映し出す技術、PLATEAUは“都市の計画と未来”を描くツールです。目的や活用領域によって、使い分けや連携が重要になります。

■ すみれ測量設計事務所の強み

―― 3D測量からモデリング制作まで“一社完結”できる体制

私たち株式会社すみれ測量設計事務所では、地上型レーザースキャナーやドローンによる3D点群取得から、モデリング制作までを一社完結できる体制を整えています。
さらに、大学との共同研究にも積極的に取り組み、実測データの利活用を多角的に進めています。


▶ 主な強み
・地形・構造物の3Dスキャンと点群解析をワンストップで対応
・複雑な現場にも対応できる柔軟な現場対応力
・点群データをもとにした図面化・モデリングまで社内処理
・大学との連携による、技術的信頼と継続的な技術進化

■ 事例で見る“すみれの3D技術”

すみれ測量設計事務所では、公共・民間を問わず多くの現場で3D測量・点群データの活用を行っています。

🔹陸橋の点群データ取得+2次元図面作成
 → 高所・狭小部を含む複雑な構造の現況をミリ単位で取得し、精度の高い2D図面にて納品。

【CIM事例】 高精度な点群データを活用した測量・平面図作成 :すみれ測量設計事務所
🔹集合住宅敷地内の高低差測量と図面化
 → 点群データから等高線を生成し、造成・設計前の基礎資料として活用。

【モデリング】建築現場の設計調査<芦屋> :すみれ測量設計事務所
そのほかの事例は公式サイトにて掲載中:
👉https://sumire-sokuryou.co.jp/case

■ 「見る」から「活かす」へ。測量の意味を変える

私たちが考える測量とは、単に数値を取得する作業ではありません。
空間情報を“使える”かたちに変換し、次のアクションにつなげること。
そのために、点群からモデリングまでを一貫して担える測量会社であることが、何よりの強みです。

■ 測ることで、つながる未来へ

点群データの一般公開は、測量が社会に提供できる価値の広がりを示しています。
「誰でも見える」時代のその先へ――
「活用できるデータ」に変換できる測量会社が、これからの社会を支えていく存在になると私たちは考えています。
すみれ測量設計事務所は、これからも未来に向けた技術と向き合い続けます。